秋雨前線が停滞中で、今週末のクライミングは、絶望的になった。
行けないとなると尚更、金毘羅岩のことが気に掛かる。 今までムーブさえ出来れば、それほど考えこまなくてもレッドポイントをする自信はすぐに湧いてきたのに、今回ばかりはどうも勝手が違うような気がする。
デジタルモザイクに、トライし始めてまだ二日間だが、過去にないくらい頭の中がこのルートのことで一杯になってきている。 仕事中でも、少し手を休めているときなど、ふとムーブの事が頭に浮かんでしまう。 先日も休憩中に突然、新たなムーブが閃いた。 (おっ!そうか、あれを左手じゃなくて、右手で取り、キョンで体勢を安定させてクリップ。左手中継からのデッド!・・・むむう、これは行ける、完璧だ!) などと、かなり調子のよいムーブを思いついてしまった。
ところが、暫くして冷静になってみると、どう考えてもその体勢、ムーブでは、クリップ後に上の中継カチホールドに手が届くはずがない・・・。 いやはや、苦し紛れにどうも自分に都合が良いムーブばかり、夢想してしまう。
こんな調子で大丈夫なのかな?と思っていたが、悪いことばかりでは、ないようで、今まで(なんであんなところにベッタリとチョーク跡がついているんだろう??)と思っていた個所が、頭の中でシミュレーションしていた時になんとなく分かってきた。 そこは、いわゆる核心部のところで、クリップ後に、いったん体勢を立て直さないと非常に苦しい部分。 目を閉じて思い返してみると、そこであのホールドを使えば、もしかすると・・、と思い至った。
実際に登っているとき以外でもルートのことを考えるのはけっこうタメになるもんですね。 ただ、これって、”病膏肓に入る”っていうやつですよね。 (^・^;)