ワールドクラス

 やっと岩場でも気持ちよく登れそうな陽気になったが、相方の仕事の都合で相変わらずジム通い。ワタシくらいのオジサンたちは、みんななかなか大変なのです。

 悶々としながらジムに着くと、車の台数の割には、ルートにトライしている人の数が少ない。ボルダーエリアに固まっているのかな?と思いながら、準備をしていると、Hさんが近づいてきて、小声で「YUJIが来てるよ!」と言う。えっ!(世界のトップに君臨し、14bをオンサイトするあの平山ユージが来ている!)
支度もそこそこに、裏側の115度壁を見に行くと、ギャラリーの環視の中、上半身裸で世界の平山ユージが悠然と登っていた。その姿は、着ているウェアといい、まさにDVDで見た5.14bオンサイトの時と同じ姿だった。どうやら、他のクライマーのために四級程度の簡単なボルダー課題を設定してくれている様子だった。 
 それにしてもクライミングをしているときのユージ氏は、とても楽しそうだ。常連さんのサインや写真の求めにも気さくに応じてくれる。プロフェッショナル・クライマーとして、日頃の自分の行動が絶えず、注視されていることをしっかりと自覚している証だ。人間的にもスケールの大きな人物であることを改めて感じた。

 ユージ氏のトレーニングの邪魔にならないようにと、人気のない130度壁でのんびりと登り始める。適当に課題を設定して少し登って、長椅子で休憩していると、ユージ氏が近寄ってきて、「これどうかな、やってみてよ、スタートこれで、次がこれで・・・」と言って、130度壁に氏が設定した課題を教えてくれた。
早速、トライしてみるが、一度目は核心部まで至らず、2度目は核心部で落ち、3度目は、スタンスでスリップ。(見た目より悪いぞ・・) 考え込んでいるとユージ氏が、「ん~、けっこう悪いのかなあ、ちょっとやってみよう」と言って、模範クライミング。当たり前だが、スローパーも核心部もなんなく登る。登り終えて、二級くらいなのかなあ~、と一言。

 氏のムーブを見て、手順が分かったので、まねて見るとなんとか登ることが出来た。ユージ氏の課題はホールドは、それほど悪くないものの手順を考えさせる部分があって面白い。課題設定にはやはり経験がものを言うな、と感じた。

 その後、ユージ氏は、115度壁からルーフ、130度壁をつなぐ、足限のロング課題を設定。グレード的には、115度壁が、四級、ルーフ壁が、一/二級、130度壁で、三級~一級~三級くらいの50手くらいの課題らしい。ルートグレードだと、5.13b/cだということだが、私のレベルだと、パートごとに分けても、まるでムーブが出来ない。オーナーもユージ氏と一緒にトライしていたが、核心部の130度壁のクライムダウンが非常に難しいようだ。結局、休憩をはさんで、ユージ氏が初登。そのあとも閉店ぎりぎりまで目一杯登り込んでいた。明後日からは、ワールドカップに向けて、また日本を飛び立つと言う話しだった。

 「お疲れさまあ、ありがとう~」、爽やかな笑顔でジムをあとにするユージ氏の姿がとても清々しかった。
 
 
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by JIJI_MOUNTAIN | 2005-04-16 22:17 | Soliloquy | Trackback | Comments(1)

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Commented by ともみ at 2005-04-25 13:43 x
ぼくたんのユージ。うふっ。(*^v^*)