Climbing Worldcup 2016
どもっ。
さあて、いよいよClimbing world cupのシーズン到来です! 初戦は、スイスのメーリンゲンでした。 【Meiringen 2016 - Semi-Finals 】 【Meiringen 2016 - Finals 】 すでに結果はご存じでしょうが、リザルトはこんな感じ。 【General result W O M E N bouldering】 Rank Name Nation Final Semi-final 1 Coxsey Shauna GBR 3t5 4b6 2t3 2b3 2 Le Neve Melissa FRA 2t4 4b6 2t2 3b3 3 Mascarenas Megan USA 1t1 3b3 2t2 2b2 4 Noguchi Akiyo JPN 0t 3b7 2t2 2b2 5 Garnbret Janja SLO 0t 2b2 4t11 4b11 ジッチャン今回は、準決勝からネット観戦をしたのですが、相変わらず準決勝課題に関しては なかなかの厳しさでしたねえ。 一見するとトリッキーな課題ばかりに見えるけれど、完登した選手の登りを見ると意外にも オーソドックスなムーヴで攻略するのが正解のようでした。 深読みしすぎて読みが外れている選手はなかなか登ることが出来ないような感じでしたね。 このあたりは昨年からセッターの試行錯誤が感じられました。 で、ジッチャンは本国での代表選抜コンペなどを見た感じから勝手に予想し、やはりショウナ、 マスカレナス、ファニー、野中選手、ってあたりが順当に勝ち進むであろうと思って観ていました。 が準決勝の結果は、野中選手がふるわず、経験値が勝る野口選手がベテランの意地を見せて 見事に決勝に進出。 まあ、ショウナとマスカレナスは順当として、驚いたのがメリッサの成績。 登れなかった課題もかなりいいところまで行っていたし、なんか調子がよさそう。 今回のワールドカップで一番観客を魅了したのがメリッサじゃないのかなあ。 ラストトライで完登するシーンではみんな盛り上がっていたしね。 しかしすでにベテランの域にあるメリッサが上位にくい込む成績を上げるところをみると、 やはり今回の準決勝の課題傾向はどちらかというとオーソドックスで、かつデリケートなムーヴが 多かったんじゃないかと思います。 どちらかというとメリッサは、ドッカーン!とかフィジカルを総動員して力でおさえこんで登るような スタイルは苦手みたいだしね。 やはり一昨年までのドッカーン!バビューン!!っていうジムナスティック系の課題は一過性だったのかね? まあなんにしてもショウナは苦手系と言うのがあまり感じられないし、実に安定していましたね。 フィジカルも強いし、ワールドカップでの戦いかたにも慣れているから落ち着いていました。 マスカレナスはまだ本調子ではない感じだったけれどクレバーで天才肌の人だから今シーズンも 大崩れはしなさそう。 あといまだによく分からないのが、ヤンヤですな。 たしかに準決勝では若さからくる勢いはすごく感じたし、ただ一人だけ四課題完登で準決勝首位という 怪物の片鱗も見せたけれど戦略的にはアテンプト数が多すぎたように感じました。 まあ、もしかすると決勝で完登数、ボーナス、アテンプトなどが並んで同着になった時のカウントバックを 考慮して飛ばして行ったのかも知れないですけど。 男子の方の準決勝進出ラインなんかはボーナス、アテンプト差などのきわどいラインで決まりましたしね。 ヤンヤと言えば女子準決勝第一課題、ややトリッキーなスタートをさせる課題でゴールを取りに 行く時に日本で言うサイファームーヴを起こすと現場の解説者が、「ハハッ、ポゴだよ」って 言ってましたね。 やはりあちらでは、ポゴで通っているんだね。 昨年のリハーサルコンペでもみられたけど、ヤンヤはどちらかというと レッドポインターなのかな? トライを続けながら精度を上げていくタイプの選手かも知れないですね。 いずれにしても力がある選手だから、今回の戦いについてじっくりと研究して、 次戦の準備をしてくるだろうからかなり楽しみです。 期待は大なりつう感じですな。 で、男子のリザルトはこんな感じでした。 【General result M E N bouldering】 Rank Name Nation Final Semi-final 1 Rubtsov Alexey RUS 2t6 3b10 3t6 3b4 2 Stranik Martin CZE 2t6 2b6 2t4 4b11 3 Verhoeven Jorg NED 2t7 4b10 2t3 3b5 4 LEVIER Alban FRA 1t1 2b2 3t6 3b3 5 Schubert Jakob AUT 1t3 3b14 2t3 3b4 男子選手についてはもうなんか全く分からない感じですね。 なんだか優勝する選手、表彰台に上がる選手がころころ変わっちゃう。 キリアンみたいに苦手課題の少ない絶対王者的な選手がまだいない。 で今回、準決勝の首位は驚くことに?なんとタイ・ランドマン! 失礼ながらかなりビックリでした。 ランドマンって言えば外岩の高難度をバリバリ登っている人っていうイメージが強かったし、 本国のコンペでもティーンエイジャーの頃は見かけたけれど最近ではほとんど見なくなっていたしね。 ムーンの秘蔵っ子的な印象が強かったけれど気づけばランドマンも25歳。。 いまや十代半ばの選手たちが鎬を削るボルダリングコンペシーンにもどってくるとはなあ。 それでも準決勝では三名しかいなかった三課題完登者の中でもっとも少ないアテンプトで 上がっているからたいしたもんです。 とくに男子準決勝第二課題の激悪マントル課題では外岩派の実力を見せた感じでしたね。 カッコよかった! 優勝したルブトフは、このところ絶好調な感じですな。 ドミトリーみたいな花はないけれど、ロシア人クライマー伝統?の鋼の指を持っているようで 凄まじい保持力です。 ところでこのルブトフ、かなりクレバーというかドライな性格のようで、他のコンペ動画などを観ていると 優勝がすでに決まったあとの課題トライ(消化課題?)はあまりやる気を出しませんね。 持ち時間をうんと余らせてやめたりして観客を興ざめさせたりしてます。 まあ、プロだから優勝が決まっちゃえば、あえて無理して故障したら大変だし、 それが本当なのかも知れないですけど。 この先、もっと人気が出てきたら魅せるクライミングもしていただきたい感じです。 ジッチャンとして最近のお気に入りは今大会で二位となったチェコのストラニク。 この選手、なんか見ていて、こいつはなんかやってくれそうだぞっ!って感じがして好きなんですw まあ今回、日本人選手が表彰台に上れなかったのは残念でしたけれど、次戦はホームの加須。 体調を万全にして必ずや男女ともに表彰台に立ち並ぶ姿を見せてくれるはず! 加須ワールドカップは、4月23日(土)~24日(日)です。 日本人選手の皆さん、頑張って下さい! *********************************************************************************
by JIJI_MOUNTAIN
| 2016-04-18 12:38
| Soliloquy
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