ここのところ体調が悪い。
ジムで登っていてもホールドを完全に保持できている感じがしない。
感覚的なものなので、表現するのが難しいが、調子のよいときは、
指先の先端や爪の先まで力が”届く”と言うか”満ちている”ような感じになるのが、
ここのところは、なにかスッと抜けているような感覚を感じる。
登っていても生欠伸をしているような状態だから、たぶん疲労がたまっているのだろうが、情けなく感じる。
年齢のことを考えると、これからはレスト日を多めに取らなければならないのかな、と気弱になった。
ロクスノを読んでいて、最近よく耳にする『ロルフィング』の言葉を見つけたので、ネットで検索してみると、
筋膜を整えるマッサージのようなものらしいと分かった。
今までの指圧やスポーツマッサージとは、一線を画すもので、体全体のバランスから
再構築するトータルなマッサージらしい。
今まで、アスリートの筋肉は質が違い、非常に柔らかく、上質である、と言われ、
これは先天的なものであると考えられていたが、どうもこれが少し違うようだ。
最近の研究によると筋肉が柔らかいのではなく、筋肉や腱を包む”筋膜”と言うものの柔軟性が高い人が、
”筋肉が柔軟だ”と言われていたというのだ。
この筋膜の柔軟性が高いと、何がよいかというと、自ずと筋肉の動きの自由度があがり、柔軟になる。
クライミングで言うと、”様々なムーブがスムーズに行いやすくなる”、筋肉の緊張を抑えることから、
”パンプしにくくなる”などいろいろメリットがあるようだ。
この部分だけを考えると”ストレッチ”との違いを、見つけにくいが、ストレッチと明らかに違うと思われるのは、
ストレッチが硬くなった腱や筋肉を伸ばしていくという発想であるのに対して、ロルフィングは、
もともと柔軟であるはずの筋膜や腱を元の状態に近づけるという事のようだ。
なかなか理解するのが難しい部分もあるが、いずれ機会があれば、試してみたい気がする。
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