今宵は旧友二人とささやかな忘年会もどきの飲み会。
いずれもカミさんのご機嫌を伺いつつの集まり、と言うことで家族サービスが終了した夕方からポツポツと顔を揃えた。
みなワタシよりはいくつか年下だけど、おっさん具合は似たり寄ったり。 今晩も近況から始まり、バカ話へと移り、仕事の愚痴、年老いた両親の話、ニートの息子、娘の話になだれ込んだ。
どこもみな同じような心配事だらけ。カミさんや子供たちの前では泣き言、愚痴は言えない。おじさんはツライよな。
一昨年の飲み会には、あいつも来ていたのに今はもう高いところに逝ってしまった。あれから一年、もうすぐ一周忌だな。仲の良かった友人が十年のほどのあいだに二人も逝ってしまった。考えてみれば、もうあっちの方が話し相手になる人が多いような気がする。
仲間の一人が、グラスをひとつもらい、ビールを満たして自分の脇に置いた。あいつは本当にビールが好きだったな。みんな一瞬だけ黙って泡の立ったビールグラスを見つめていたけれど、すぐにまたバカ話の続きに移った。
まあ、ワタシはもう少しだけこちらでジタバタ生きていくことになるだろうけれど、そのあとは、またそっちでバカ話をしましょうや。