ここ最近はジムで登っていても三、四年前に比べてあきらかに精彩がないのを感じる。
体のキレ、瞬発力etc、やはり加齢による体力、筋力の衰えはいかんともし難いらしい。特に筋反射速度は、衰えかたが激しいように感じている。 いわゆる間髪を入れないパッパッとした動き。
特にオンサイトトライなどで顕著に感じるのは、あるホールドを捉え、視線が次のホールドを視認してからの動作や体勢の調整に時間が掛かりすぎているのがハッキリと分かる。特に保持するのが限界の悪いホールドだとこのタイムラグは致命的。。。
むむっ、とムーブに躊躇していると必ず落ちる。
まあムーブの読みの悪さもあるんだろうけれど、反応が遅いのは意識していてもなかなか治せない。困ったモンだ、と言うよりは仕方のないところかあぁ、あ~あ・・・。
と、嘆息をつくばかりだったけれど、昨晩、東大理学博士の文章を読んでいたらちょっと嬉しくなるような記述が目にとまった。 従来、”筋の収縮スピードは加齢と共に落ちていく”と言うのが定説であったが、これは、誤りであると言うのだ。
実際の実験によって収縮速度は、驚くことに男女の間でも、若者と高齢者の間でも、ほぼ一定であることがわかったそうだ。ならばなぜ歳をとると動きが鈍いの?となるのだけれど、どうやら若者と高齢者のスピードの違いは、主に筋力の違いによるもの、と書かれている。
このことは、ヒト筋のバイオプシーから得た単一筋線維のVmax(筋短縮速度) が加齢によって変化しない(Trappeら,2003)とも合致していている、そうだ。ん~よくわからんけど・・・。
で結文には次のように書かれている。
「動作スピードにはまず筋力が重要であることになります。トレーニングによってVmax が若干向上することもわかってきています。これにはおそらく、共同筋間の協調性の向上や、拮抗筋の活動の低減など、神経系の機能の変化が関与しているものと想像されます・・・」
まあ、分かったようなわからんようなことだけども、とにかく年寄りでも頑張れば何とかなるっつう事しょ。 わかりやした、じゃあ頑張りましょう!(なんと単純なヤツ)